2013年11月10日日曜日

経済学過去問題

 平成20年度~平成24年度の過去問題を解いてみる。
平成20年度 88点
平成21年度 84点
平成22年度 56点
平成23年度 56点
平成24年度 60点
 足切りラインが40点で経済学はあまり二次試験に関係がないことを考慮すると,それほど力を入れる必要性がないようにも「思える」。がトータルで60%以上の得点が必要なことを考慮すると経済学で8割はほっしいところ。やや山あてに近い統計学やグラフの読み取りが難しい。成長理論や国際マクロの問題は一見難しそうで、基本的な問題が多いのが印象的である。
 ケアレスミスとしては「適切な肢を選びなさい」と「不適切な肢を選びなさい」の取り違えが多かったように思う。ゲーム理論はもう少し難化するかもしれないといった予測をたてた。
 平成23年度の第1問などは暗記に頼ることなく考えれば解ける問題として印象的である。GDPとGNPの関係を問う空欄問題だが,たとえば海外アーティストが来日して公演をおこない,付加価値を増加させた場合、GNPでは国籍を基準としているのでこの海外アーティストが生み出した付加価値は計算には入らない。一方,GDPでは地理的範囲が重視されるので日本国内のコンサートで生み出された付加価値は計算の範囲内に入る。そうなると両者の関係は以下のように整理される。
GDP=GNP+海外への要素所得支払−海外からの要素所得受取
 海外からの要素所得受取は海外在住の日本人が生み出した付加価値だから、たとえばプラント建設で海外に赴任している会社員などが想定される。ただし、現在はGDPが国内指標としておもに用いられているが、日本国内の景気の動向をおしはかるのにはもはや国籍で区分けするよりも日本領土で区分けしたほうが目的にかなうという事情があるのだろう。

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