2013年1月31日木曜日

平成24年度の財務・会計

 まず平成24年度の財務会計の本試験問題を3問解いてみる。
第1問は為替手形、第2問は商品有高帳と仕入帳・売上帳から売上総利益を計算、第3問は仕入割引とだいたい日商3級~2級の問題。第2問の商品がらみの帳簿の問題は実務的には理解できる。第3問の仕入割引についても利息分を受け払いと考えれば必要なのかもしれないが、為替手形の出題は疑問。仕入債務を得意先に引き受けさせて仕入先に支払わせるという取引で、たまに日商簿記検定などでも出題はされているが…。為替手形そのものが国内ではほとんど一部の業種以外は流通していないうえ、オーソドックスな買掛金債務と売掛金債務ではなく仕入債務と売掛金債務の仕訳だ。1~3問については日商2級は必要なレベルかもしれない。
 経済学・経済政策、運営管理、経営情報システムの合格率は約20%だが、財務・会計は約10%。いまどき複式簿記についての素養は必須という時代だから、まあ仕方がない流れかもしれないが。

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